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太陽光発電には2種類あります
太陽光発電と一口に言っても、大きく分けて2つあります。
そのひとつは家庭用発電で、もうひとつは産業用発電になります。
家庭用と産業用では発電出力が異なり、家庭の屋根に設置されていても産業用の場合もありますから一見して区別するのは難しい場合がありますよね。
ここでは産業用と家庭用の違いを見ていきましょう。
用途と目的の違い
簡単に言うと、家庭用と産業用の違いはその用途と目的の違いになります。
家庭用の場合は、もちろん売電というカタチで電気を販売はできますが、その主要な用途は『家で使用する電力を賄う』であって、売る分は余剰になり、『余剰買取制度』を利用できます。
一方、産業用は発電した全ての電気を電力会社に売電することができる『全量買取制度』を利用することも可能ですので、産業用であれば『全量買取制度』か『余剰買取制度』かを選択することできます。
家庭用であれば『余剰買取制度』しか利用できないということになります。
出力の違い
発電の出力、つまり発電できる量も大きく違います。
基本的には家庭用の文字通り家庭用と思いがちですが、2012年7月1日から始まった『固定価格買取制度』では10kw未満か10kw以上かで分別されています。
以前の制度が【住宅用】か【非住宅用(産業用)】かで分別されていたため現在でも混同されている方を多く見受けますが、簡単に言えば、家庭用の太陽光発電の発電出力は10kw未満、逆に産業用太陽光発電はそれ以上のものになります。
産業用の太陽光発電はビルの屋上やある程度広い敷地を使って行われることが多いですが、一般家庭の屋根の上であっても10kw以上ある場合もあります。ですので、一般家庭であっても10kw以上であれば『全量買取制度』を利用することができますし、ビルの屋上や工場などの非住宅設備であっても10kw未満であれば『余剰買取制度』しか利用することはできないということですね。
買取価格と買取期間
太陽光発電における産業用と家庭用の違い。
そこには、買取に関する違いも存在します。
買取価格は発電方式によって変わる
まず、買取価格に関しては発電のシステムによって変わります。
こちらの買取期間は、家庭用と産業用とで変わってくるのですが、家庭用に関しては固定買取期間は10年、産業用の固定買取期間はその倍で20年となっています。
固定価格買取制度とは、太陽光発電や風力発電など再生可能エネルギーで発電した電気を、国が定める価格で一定期間、電気事業者が買い取ることを義務付ける制度です。
買取期間はそれぞれ異なりますので注意が必要ですが、期間内であれば買取価格が変更されることはありません。設置した太陽光発電の買取価格が年々下がっていってしまうなどということはないのです。勘違いされやすいので、しっかりと調べておきましょう。
家庭用と産業用は出力によって変わる
家庭用と産業用の太陽光発電は出力の大きさが違います。
10kwとなると100㎡~150㎡の面積が必要になりますので、物理的に難しい場合や金銭的にも負担が多くなります。電気代削減を目的に設置するのか、全量買取を目的に設置したいのか、、、
それぞれメリット・デメリットがありますので、しっかりと考えて設置するようにしましょう。
✍_F.A