白い壁は10年後どうなる?外壁を美しく保つためには

白い外壁は明るく清潔感があるため、「自宅の壁も白くしたい」と考える方もいるでしょう。しかし、白い外壁は10年後もキレイな状態を維持できるのでしょうか。 今回は、白い外壁で起こりがちな問題を紹介し、白い外壁にするメリット、白い外壁をキレイに保つ方法などについても解説します。


この記事は約6分で読み終わります。

【後悔】白い外壁は10年後どうなる?

新築やリフォーム直後は、汚れのない真っ白な外壁に心躍ることでしょう。しかし10年も経つと、どうしても汚れが目立ってくるだけでなく、思わぬ問題が発生することがあります。まずは、外壁を白にしたことで後悔しがちな場面を紹介します。

白色以外の汚れが目立つ

白い外壁で後悔する場面のひとつが、「汚れが目立つ」ことです。白い外壁は他の色の外壁に比べてカビやコケ、泥、雨垂れ、換気扇からの油汚れなど、黒や茶色、緑色の汚れが目立ちます。

汚れが目立たないようにするには、こまめに清掃しなくてはならず、放置すると汚れが落ちにくくなり、手間がかかってしまいます。

虫が集まってくる

白い外壁にした結果、虫が集まってくるようになって後悔する方もいます。コガネムシやカメムシ、スズメガ、スズメバチなど、虫のなかには紫外線に引き寄せられる習性をもつものがいます。

白い外壁は他の色の外壁よりも紫外線を反射しやすいため、こうした虫が集まってくる場合があるのです。

虫が苦手であれば、虫が集まっているのを見るだけでもストレスを感じるでしょう。また、家の周辺に虫の死骸が落ちていたり、外壁や網戸などにくっついて汚したりすることもあります。

さらにスズメバチなど刺される危険のある虫が集まってくると、「白い外壁にするんじゃなかった」と後悔する場合があります。

イメージしていた白と異なる

アイボリーやオフホワイト、スノーホワイトなど、「白」に分類される色はたくさんあるため、自分がイメージしていた白と実際の外壁の白が異なり後悔する方もいます。

また、「面積効果」によって色が違って見えるケースも少なくありません。面積効果とは、同じ色でも狭い範囲に塗られた状態と広い範囲で塗られた状態では、色のトーンが違って見える現象です。

外壁の色を決めるときに、ほとんどの方がカタログや色見本を入念にチェックするでしょう。しかし、カタログや色見本の小さなサンプルで見たときと、面積が大きい住宅の外壁に塗られたときとでは、色が違って見える場合があるのです。

また、屋根や窓枠などの色や周辺の風景とのバランスによって、「イメージしていた色と違う」と後悔することもあります。

反射がまぶしい

白は光を反射する性質があるため、白い外壁にするとまぶしく感じる場合があります。特に真っ白に近い、あるいは光沢がある白の塗料だとより強く光を反射するため、「なぜこの色を選んだのか」と後悔することがあるようです。

住宅の立地によっては隣家にまで光の反射の影響を与えてしまい、ご近所トラブルにつながるリスクもあります。

白い外壁のメリット

汚れが目立つ、虫が集まりやすいなどの問題が起こることがある白い外壁ですが、メリットもたくさんあります。詳しくみていきましょう。

室温が上がりにくい

白い外壁にするメリットのひとつが、室温が上がりにくいことです。先述の通り、白は光を反射するため、他の色の外壁と比べると表面温度が上がりにくく熱がこもりにくい傾向にあります。

そのため、猛暑日でも室温が上がりにくくなるほか、外壁材の劣化を抑える効果も期待できます。

白い汚れが目立たない

外壁にはカビやコケ、雨垂れなどの汚れだけでなく、クモの巣や砂などの汚れが付くことも多いものです。また、外壁材の塗膜が紫外線などの影響で劣化し、粉を吹いたような汚れが付く「チョーキング現象」が起こることもあります。

クモの巣や砂、チョーキング現象による汚れは白いため、黒などの濃い色の外壁だとかなり目立ちます。

一方で、白い外壁の場合はカビやコケ、雨垂れなどの汚れは目立つものの、クモの巣や砂、チョーキング現象による汚れなど、白い汚れは目立ちません。

明るく見える

白は光を反射する効果があるだけでなく、清潔感や開放感を与える色でもあります。そのため白い外壁にすると、明るく清潔で、洗練された印象の家に仕上げられます。

退色しにくい

濃い色の外壁は紫外線を吸収しやすく劣化しやすいため、退色が目立ちやすい傾向にあります。対して、白い外壁は紫外線を吸収しにくいので退色しづらく、長期間キレイな状態を維持できるのもメリットです。

家が大きく見える

白は「膨張色」といって、本来のサイズよりも大きく膨らんで見える性質があるため、外壁を白にすると家が大きく見えます。

室内でも壁紙やカーテン、カーペットなどに白いものを取り入れると部屋が広く見えるため、上手くインテリアに取り入れると良いでしょう。

デザインの自由度が広がる

白は「無彩色」で、彩度(色の強さ・鮮やかさ)がない色であり、どのような色とも合わせやすいのが特徴です。

白×黒のモノトーンでまとめたり、あえて派手な原色を合わせたりとさまざまな色と組み合わせられるので、幅広いデザインを楽しめます。

【対策】白い外壁を10年後もキレイに維持するには

白い外壁の美しさを保つにはどうすれば良いのでしょうか。ここでは、白い外壁を10年後も美しく保つ方法を紹介します。

汚れにくい塗料を使う

白い外壁を10年後もキレイな状態で維持したいなら、汚れにくい塗料を使うことを検討してみましょう。最近は日光によって化学反応を起こして汚れを浮かせ、雨水で流す機能をもつ塗料など、防汚効果が高い塗料が販売されています。

防カビ性・防藻性をもつ塗料もあり、白い外壁で目立つ汚れが付きにくいため、清掃の負担を軽減しながら長くキレイな状態を維持できます。

真っ白より少し色味のあるものを選ぶ

真っ白の外壁にするよりも、やや色味がある白の外壁にすることも、外壁をキレイな状態のまま保つのに役立ちます。真っ白に近い色であるほど他の色を際立たせるため、多少色味があったほうが汚れが目立ちにくくなるのです。

また、真っ白に近いほど紫外線を反射しやすく虫も寄ってきやすくなるので、アイボリーや白っぽいグレーなどを選ぶと良いでしょう。屋根や窓枠などが暖色ならアイボリーなどの黄色みがある白、寒色ならグレーっぽい白を選ぶとバランスが良くなります。

定期的にメンテナンスや清掃を行う

白い外壁を10年後もキレイな状態のまま維持するには、定期的なメンテナンスや清掃も欠かせません。汚れは放置するほど落としにくくなるので、軽度のうちにスポンジやブラシなどを使って掃除しましょう。

油汚れや長期間放置した汚れといった頑固で落ちにくい汚れが付いている場合は、専門業者に依頼するのがおすすめです。

外壁洗浄をどの業者に依頼したら良いのかわからないという方は、ぜひ外壁洗浄ネオピカにご相談ください。外壁洗浄ネオピカは、外壁洗浄専門の清掃業者です。

外壁洗浄のプロが、外壁の素材や状態に合った洗浄剤や道具を選んで掃除するため、汚れが目立ちやすい白い外壁でも美しさがよみがえります。見積りで提示した費用以外に追加で費用をいただくこともないので、料金がわかりやすく安心です。

最短で当日に見積りに伺いますので、まずは電話やお問い合わせフォームよりご連絡ください。

まとめ

白い外壁は家が明るく大きく見える、室温が上がりにくいなどさまざまなメリットがある一方で、汚れが目立ちやすい、虫が集まってきやすいなどのデメリットもあります。

こうしたデメリットは、汚れにくい塗料を使ったり、やや色味がある白を選んだりすることである程度解決できるため、塗装前に業者に相談してみましょう。

また、汚れが蓄積して落ちにくくなるのを防ぐために、こまめに清掃することも大切です。油汚れがついていたり、すでに長期間汚れを放置してしまっていて自力で落とすのが難しかったりする場合は、専門の清掃業者に依頼しましょう。