漆喰の外壁についた汚れが気になる!原因やメンテナンス方法を解説

日本の伝統建材として知られる漆喰は、自然で洗練された美しさと環境への優しさから多くの住宅で利用されています。しかし、美観を保つためには汚れ対策や適切なメンテナンスが不可欠です。漆喰の特性を理解し、汚れの原因や効果的な掃除方法を知ることで、外壁の寿命を延ばせます。今回は、漆喰外壁の魅力と課題に触れつつ、汚れへの対処法と予防策をわかりやすく解説します。


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【前提知識】外壁に使用する「漆喰」とは

漆喰は、天然鉱物資源である石灰を主原料とし、海藻から作られる糊や麻などの繊維を含んだ建材です。日本の伝統的な建築材料として古くから親しまれていますが、メリットとデメリットがそれぞれ存在します。

メリット

漆喰にはさまざまな利点があります。まず特筆すべきは、白く洗練されたビジュアルと独特の質感です。さらに、見た目以外の点でも湿度調整機能を備えているため夏は涼しく冬は暖かい空間を作り出します。また、消臭や抗菌効果もあるため室内環境を快適に保つことが可能です。さらに、VOC(揮発性有機化合物)を含まないため健康面でも安心して利用でき、燃えにくい素材であることから火災時の安全性も確保できます。加えて、長期間にわたりメンテナンスを簡単に行えるため、コストパフォーマンスにも優れています。

デメリット

一方で、漆喰には注意が必要な点もあります。ひとつは、施工に手間と時間を要し、専門技術が求められるため費用が高くなりやすい点です。また、糊に含まれる海藻成分には独特の匂いがあり、使用環境によっては気になる場合があります。さらに、表面をこすると細かい傷がつきやすい点も踏まえておきましょう。

漆喰の外壁の汚れの原因は?

漆喰の外壁の汚れは、主に外的な要因から発生し、長期間放置すると外観が損なわれるだけでなく、建物の価値にも影響を与える可能性があります。ここでは、漆喰の外壁に汚れが付着する主な原因について詳しく解説します。

排気ガスやホコリが多い環境

排気ガスやホコリが多い立地環境では、漆喰の外壁が汚れやすくなります。特に交通量の多い道路沿いや工場地帯では、空気中に含まれる微細な粒子が外壁に吸着しやすいため注意が必要です。漆喰は吸湿性があるため、これらの粒子が壁の内部に入り込むことで、汚れが蓄積される原因となります。定期的な清掃がされない場合、時間とともに頑固な汚れとなり、取り除くのが難しくなります。

湿気が多い環境

湿気の多い環境も、漆喰の外壁が汚れる大きな原因のひとつです。例えば、住宅の周辺に海や川がある場合、湿気が外壁に吸収されやすくなります。その結果、時間の経過とともにカビや藻が発生しやすくなります。

また、門袖のように地面からの湿気や雨水の跳ね返りの影響を直接受ける部分は、特に汚れやすい傾向にあります。漆喰部分が直接地面に接している場合は、雨や湿気によるダメージを受けやすいため、注意が必要です。

サッシの汚れが流れてきている

漆喰そのものは静電気を帯びないためホコリが付きにくい性質を持っていますが、サッシからの汚れが影響を与える場合があります。サッシ部分は静電気を帯びやすく、空気中のホコリが付着しやすい場所です。雨が降ると、この汚れが漆喰の外壁に流れ落ち、汚れを引き起こします。そのため、漆喰の外壁の汚れを防ぐためには、外壁だけでなくサッシの清掃や点検も重要です。

漆喰の外壁の汚れを落とす方法

ここでは、漆喰の外壁について、汚れの度合いや種類に応じた対処法を4つ紹介します。

軽度の汚れ|消しゴム・メラミンスポンジ

軽い汚れには、消しゴムやメラミンスポンジが便利です。例えば、手あかや表面に付着した汚れは消しゴムを使って優しくこすることで落とせます。

また、メラミンスポンジを水で軽く湿らせ、汚れた箇所を丁寧に擦る方法も効果的です。強い力を加えると漆喰表面が傷ついてしまう可能性があるため、優しく作業するのがポイントです。

油性の汚れ|サンドペーパー

油汚れの場合は、サンドペーパーを使ったお手入れが適しています。目が細かい#280~#800程度のサンドペーパーを選び、汚れた箇所を丁寧にこすりましょう。

この際、汚れた部分だけではなく、周囲とのバランスを考えながら優しく磨くことが重要です。力を入れすぎると表面が荒れる可能性があるため、注意してください。

広範囲の汚れ|塩素系漂白剤

広範囲にわたる汚れには、次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤が有効です。特に泡タイプの漂白剤を使用することで、汚れにピンポイントで吹き付けることができます。

使用する際は、ゴム手袋を着用し、しっかりと換気を行いながら作業してください。漂白剤を塗布した後は十分に水で洗い流し、残留物が漆喰を傷めないように注意しましょう。

高所・重度の汚れ|プロに依頼するのがおすすめ

高所にある汚れや、黒カビなどの重度の汚れは、専門の業者に依頼するのがおすすめです。特に漆喰は扱いが難しく、素人では完璧に落とし切るのが難しい場合があります。

プロに依頼することで、手が届かない場所や時間が取れない場合でも効率的に汚れを取り除けます。専門業者は汚れに対して適切な機材や技術を持っているため、漆喰の風合いを保ちながら汚れを除去してもらえるでしょう。

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【メンテナンス】漆喰の外壁の汚れを防ぐには

漆喰の外壁は、定期的にメンテナンスを行うことで、汚れを防ぎ、美しい外観を長く維持できます。ここでは、具体的なメンテナンスの方法について解説します。

浸透型の撥水剤でコーティング

漆喰の表面を浸透型の撥水剤でコーティングすることで、汚れや雨水の浸入を防ぐことができます。撥水剤は漆喰の内部まで浸透し、防水層を形成します。その結果、漆喰に撥水効果を与え、雨水による汚れや劣化を抑えることが可能です。施工後も漆喰の質感や見た目に影響を与えないため、外観を損なう心配がありません。

軒の出を大きくする

軒先の出を大きくすることで、漆喰部分に雨が直接当たるのを防げます。特に雨が降りやすい地域では、軒の出を調整することで漆喰を乾燥した状態に保つことができ、カビや劣化を防止できます。また、適切な軒の設計は建物全体の耐久性を向上させることにもつながるため、メリットの大きい方法です。

玄関や窓にひさしを付ける

玄関や窓にひさしを設置することで、雨風が直接サッシや漆喰部分に当たるのを防ぎます。ひさしはホコリや汚れがたまりやすい部分を保護し、漆喰の美観を保つために役立つアイテムです。特に窓周りにひさしを設置することで、日常的な掃除の手間も軽減でき、清潔感を維持しやすくなります。

まとめ

漆喰の外壁は、白く美しい見た目と独特の質感が魅力ですが、汚れやすさが課題になります。まずは汚れの原因を把握し、それに応じて具体的な清掃方法、さらに予防策を講じることで、漆喰の外観を長く維持し、住まい全体の印象を向上させられるでしょう。漆喰外壁の美しい見た目を保つために、ぜひ今回紹介した方法を試してみてください。もし専門的なケアが必要な場合は、信頼できる業者に相談することで、漆喰の魅力を最大限に引き出せるでしょう。