不要な切り株は処理すべき!その理由とは
切り株はほったらかしでも問題なさそうに思われがちですが、不要なのであれば早めに処理することをおすすめします。なぜ切り株を処理したほうが良いのか、その理由を解説します。
理由1|シロアリが湧いてしまうため
切り株の処理をおすすめする大きな理由のひとつがシロアリです。シロアリは木材の主成分のひとつであるセルロースを分解し、栄養源として利用します。
木を切り倒した後の切り株も、もちろん主成分はセルロースです。また、シロアリは日光や乾燥が苦手なので、暗く湿気があって栄養たっぷりの切り株のなかは最高の餌場といえます。
シロアリが切り株だけに棲み着くならまだ良いのですが、切り株を食い尽くすと今度は床下から家の内部に侵入し、建材や家具まで食い荒らす可能性があります。
床下から来られては、なかなか侵入に気づけません。そのまま長期間経ってしまい、重要な柱を食い荒らされて住宅の耐久性が失われるなど、取り返しのつかないトラブルに発展するおそれがあります。
理由2|ケガのリスクが高まるため
庭に切り株が放置されていると景観を損なうだけでなく、ケガの原因になる場合があります。
木を切り倒した直後は切り株が視界に入りやすいのですが、時間が経つほど風景になじんでいきます。周囲に雑草が生えたり切り株にコケが生えたりすれば、目に付きにくくなるでしょう。
そうして切り株の存在を忘れたころに近くを歩き、つまずいたり転倒したりしてケガをすることがあります。
理由3|地盤沈下が起こることもあるため
切り株は特に何もしなくても、時間が経てばだんだん腐っていきます。このとき、きちんと対処しないままだと、根っこがあった場所に空洞ができることがあります。
元が太い木だった場合、根っこも太いため空洞が大きくなりがちです。場合によっては地盤沈下を起こし、住宅が傾くこともあります。
人間が手を加えずに自然に切り株が腐るのを待つと、数年、数十年の時間がかかるため、地盤沈下が起こるタイミングを読めません。人為的に切り株を腐らせて処理してしまえば、地盤沈下のリスクを軽減できます。
また、切り株を腐らせた後も、土を補充し、地盤を固めるのを忘れないようにしましょう。
切り株を腐らせるための準備物
切り株を腐らせるには、下記のような道具が必要です。
道具 | 目的 |
スコップ・シャベル | 根っこを切るときに切り株周辺の土を避けたり、腐った根っこを取り除いたりする |
のこぎり | 切り株の根っこを切断する |
電動ドリル | 除草剤で腐らせる場合に必要。除草剤を流し込む穴をあける |
スポイト | 除草剤で腐らせる場合に必要。除草剤を穴に流し込む |
ガムテープ | 除草剤で腐らせる場合に必要。除草剤を流し込んだ穴を塞ぐ |
黒いビニール袋 | 日光を遮って腐らせる場合に必要。切り株の上に被せる。除草剤を流し込んだ穴の保護にも使える |
軍手 | 作業中に手を怪我したり汚れたりするのを防ぐ |
作業服 | 土などで汚れても良い服を用意する |
切り株を腐らせる方法
切り株を腐らせる方法として、下記の4つがあります。
・除草剤で腐らせる
・ビニール袋で腐らせる
・巻き枯らしで腐らせる
・腐葉土で腐らせる
下記にて具体的な手順を解説します。
方法1|除草剤で腐らせる
除草剤を使用すると、切り株が枯れて腐りやすくなります。木の種類にもよりますが、早ければ半年くらいで腐るでしょう。手順は下記の通りです。
1.電動ドリルを使い、切り株側面に複数の穴をあける
2.スポイトを使って穴に除草剤を流し込む
3.穴をガムテープで塞ぐ
4.ビニール袋などで切り株をカバーする
除草剤はグリホサート系のものを使用しましょう。家に灯油がある場合は、灯油で代用可能です。
除草剤を使うと周囲への影響が心配になるかもしれませんが、ガムテープでしっかり塞いで垂れないようにすれば問題ありません。子どもやペットが口にすることのないように、すべての穴を確実に塞ぎましょう。
また、除草剤を流し込んだ部分に雨が当たると流出する可能性もあるので、ガムテープで塞いだ後にビニール袋などでカバーしておくと安心です。
方法2|ビニール袋で腐らせる
どうしても除草剤を使いたくない場合は、切り株に黒いビニール袋を被せる方法がおすすめです。
黒いビニール袋で日光を遮ると光合成ができず栄養不足になるため、ただ放置するよりも早く腐ります。
除草剤を使うよりも時間がかかりますが、薬剤を使う不安がなく、黒いビニール袋だけあれば良いので気軽に実践できます。
方法3|巻き枯らしで腐らせる
除草剤を使わない方法として「巻き枯らし」もあります。巻き枯らしとは、木の表皮とその内側の形成層(※)を剥がして光合成による栄養の吸収を阻害し、木を枯らす方法です。
間伐を行う際に用いられることがある方法ですが、切り株を枯らして腐らせる際にも役立ちます。巻き枯らしの手順は下記の通りです。
1.のこぎりやナタ、チェーンソーなどで切り株に切り込みを入れる
2.切り込みにヘラを差し込んで、表皮と形成層をぐるっと環状に剥がす
しっかり根元まで枯らすため、できるだけ低いところを剥がしましょう。
※木を成長させる細胞の集まり
方法4|腐葉土で腐らせる
なるべく自然な形で切り株を腐らせたい場合は、腐葉土を使う方法がおすすめです。腐葉土とは、その名の通り葉っぱや枝が微生物などに分解されてできた土です。下記の手順で腐葉土を切り株に被せると、徐々に切り株が腐っていきます。
1.木を切り倒した後、切り株を放置して枯れるのを待つ
2.切り株の周囲を囲う
3.囲いのなかに隙間なく腐葉土を詰めて切り株を覆う
4.腐葉土が乾燥しないように定期的に水を与える
5.1年ほど経過して切り株が分解されたら撤去する
他の方法よりも時間がかかりますが、切り株を土に還したいときは試してみると良いでしょう。
切り株を腐らせる際の注意点
ここでは、切り株を腐らせる際の注意点を紹介します。
注意点1|除草剤は生きている切り株に使う
除草剤を使って切り株を腐らせる方法は、まだ生きている切り株にしか使えません。枯れた切り株は除草剤を吸収しないからです。
木を切り倒してから時間が経ってしまった場合は、まだ生きているところを探して、そこに除草剤を注入しましょう。完全に枯れている場合は、他の方法で腐らせる必要があります。
注意点2|腐るまでには時間がかかる
切り株を腐らせる方法はいろいろありますが、いずれも半年~1年ほどかかるので、急いで撤去したいケースには向きません。
早く撤去したい場合は、シャベルで掘り起こして除去しましょう。切り株の周りを掘って根っこを露出させ、のこぎりで切って取り除いていきます。かなり手間がかかり体力も必要になるため、難しい場合は業者に相談しましょう。
また、切り株が大きかったり竹などの広範囲に根を張る特殊な木だったり、建物の真横に生えていたりする場合は自力での撤去が難しいため、業者に依頼するのがおすすめです。
まとめ
切り株を放置すると、シロアリが発生したりケガをしたりするリスクがあります。庭の景観も損なうため、切り株を見つけたら早めに処理しましょう。
切り株を腐らせる方法はいろいろあるので、今回紹介した内容を参考に実践しやすい方法を探してみてください。
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