外壁の掃除はスポンジでも可能!汚れの原因を踏まえて綺麗にするポイントを紹介

ふと自宅の外壁を見上げると、新築だったころに比べてくすんで見えたり、一部に黒ずみや汚れができていたりして驚いた、という経験はないでしょうか。家の外壁は、経年劣化のみならず汚れで元の鮮やかな色合いを失うことがあります。誤った方法で掃除すると、外壁やコーキングを傷めて劣化につながるおそれがあるため、注意が必要です。今回は、スポンジでもできる外壁掃除の方法やポイントを解説します。


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外壁掃除の前に汚れの種類を把握しよう!

外壁は定期的に掃除しなければ、汚れるだけでなく劣化の原因にもなります。汚れの種類によっては、進行すると内部の劣化にもつながるため、定期的に掃除しなければなりません。

また、掃除に着手する前には、汚れの種類を把握しましょう。どのような汚れなのか、原因を把握することで、外壁掃除に必要な道具や注意点がわかります。ここでは、外壁の汚れとなる主な原因を5つ解説します。

カビやコケ

外壁の汚れの中には、カビやコケが原因のパターンも含まれます。カビもコケも日当たりが悪く、湿気の多い場所で多く発生します。例えば、建物の外壁と塀の隙間がほとんどなく、日中も薄暗くなっている場所などです。

カビやコケが外壁に発生した場合、変色でみすぼらしい見た目となるうえ、外壁材そのものの劣化を早めるリスクもあります。

外壁にカビやコケが発生しているときは、防カビ・殺菌効果のある外壁用洗剤での掃除がおすすめです。

雨だれや水垢

日当たりの良い場所でも、外壁に目立つ汚れができる場合があります。代表的な原因のひとつが、雨だれや水垢といった水由来の汚れです。

雨が降ったときに、空気中の汚れや屋根・壁に付着していた汚れが雨水で流され、目立つ汚れとして残ります。雨水の流れが悪ければ、水垢も発生します。

雨だれを原因とした汚れなら、散水ホースを使った水洗いである程度キレイになります。水垢が残っているときは、専用の外壁用洗剤で落としましょう。

排気ガスや土ぼこり

交通量の多い道路沿いに建っている家の場合、排気ガス由来のすす、土ぼこりも汚れの原因になります。道路に面している外壁を中心に汚れるため、一部が濃くなるのではなく、一面全体がなんとなく黒ずんだように見えるのが特徴です。

排気ガスや土ぼこりによる汚れを放置していると、雨が降ったときに先述の雨だれや水垢が残ってしまう原因にもなります。

すす、土ぼこりも、散水ホースで水洗いすると汚れのほとんどを除去できます。

鳥のフン

鳥のフンによる被害にも注意しましょう。例えば、屋根の端にとまった鳥がフンをすれば、風にあおられて外壁に付着する場合があります。

外壁に鳥のフンが付着すると、外観が悪くなるのみならず、住人の健康にも影響を及ぼしかねません。鳥のフンには多くの病原菌が含まれており、空気中に浮遊したものを吸い込むと病気になるおそれがあります。

また、フンに含まれる酸は、建物に使用されている金属などを腐食させます。健康被害や腐食に発展する前に、中性の外壁用洗剤でしっかりと洗い流すことが大切です。

チョーキング

汚れの付着ではなく、経年劣化によるチョーキングが起こっている可能性も考えられます。チョーキングとは、外壁の塗装が劣化したとき、塗料に含まれる顔料が粉状になって表面に浮き出ている現象のことです。

チョーキングが生じている外壁に触れると、白い粉が付きます。外壁の塗料そのものが劣化しているため、掃除による洗浄ではなく再塗装または張り替えによる対処が必要です。

外壁をスポンジで掃除する際のポイント

ここからは、スポンジで外壁を掃除するときに押さえておきたい、5つのポイントを解説します。

ポイント1|柔らかいスポンジでやさしく掃除する

外壁の汚れを掃除するときは、必ず柔らかいスポンジを選びましょう。タワシやデッキブラシなど硬い掃除道具で強くこすると、汚れのみならず表面を保護している塗膜まで剥がしてしまうおそれがあります。

塗膜が剥がれると、余計に汚れやすい状態になります。必要以上の力を加えないように注意しつつ、柔らかいスポンジでやさしく拭い取るように汚れを除去することが大切です。

ポイント2|洗剤はしっかり洗い流す

外壁用洗剤や中性洗剤などなんらかの洗剤を使用した場合は、作業後に必ず水でしっかりと洗い流しましょう。洗剤が残ったままだと、変色や劣化の原因になるおそれがあります。

残った洗剤は、金属の部材にも悪影響を及ぼします。サビや劣化を招く前に、洗剤を洗い流しましょう。

ポイント3|天気の良い日に掃除する

外壁掃除は、天気が良く風が強くない日がおすすめです。雨やくもりの日に作業すると水が乾きにくく、新たな汚れが付着しやすくなります。風が強い日も、注意が必要です。洗い流しても、土やホコリが風で飛んできて外壁を汚してしまうおそれがあります。

キレイな状態を長く保つためには、天気が良く風のない日に掃除して、しっかりと自然乾燥させることが大切です。

ポイント4|マスクやゴム手袋、メガネで守る

外壁の汚れには、さまざまなリスクがあります。病原菌を含む鳥のフンや、カビ、ホコリなどを吸い込まないように、きちんと対策したうえで作業しましょう。

マスクやゴム手袋、ゴーグルなどで保護すると、雑菌や汚れが体内に入るリスクを抑えられます。服装も汚れても構わないものや、レインコートを使用すると安心です。

ポイント5|高圧洗浄機の使用には注意が必要

高圧洗浄機は便利な一方で、外壁の表面を保護していた塗膜を剥がしてしまうリスクがあり、注意が必要です。強い水圧で塗膜を傷めると、現状よりもカビ・コケが発生しやすくなったり汚れがこびりついたりします。

外壁の汚れは、必ずしも高圧洗浄機で除去する必要はありません。汚れの状態や種類に適した道具を選ぶことが大切です。

外壁をスポンジで掃除する方法

外壁掃除は、やさしくこすり洗いできるスポンジを活用しましょう。ここでは外壁掃除に必要な道具と、基本的な手順を解説します。

準備するもの

外壁を掃除するときは、下記の3アイテムが必要です。

ホース

ホースは、外壁の汚れや洗剤を洗い流すために使用します。水道から、作業する外壁に届く長さのホースが必要です。

長いホースは、ホームセンターなどで誰でも購入できます。巻き取り式のホースリールなら作業時に余分なホースが邪魔にならない上に、保管スペースも最小限で済みます。

スポンジ・ブラシ

外壁の汚れをこすり洗いするためのスポンジや、ブラシを用意します。スポンジはキッチン用でも問題ありませんが、外壁の大きさによっては作業効率が悪くなります。車用の大きいスポンジのほうが、一度に広範囲をこすれるためおすすめです。

高い所を作業するときは、伸縮棒つきのブラシやモップを活用しましょう。複数の道具を使い分けると、効率的に汚れを落とせます。

洗剤

洗剤は、自宅にある中性洗剤または外壁用洗剤を使用します。中性洗剤とは、例えば、食器洗い用の洗剤やお風呂用洗剤などのことです。

コストをかけずに作業したい場合は、中性洗剤を試してみましょう。ただし、外壁用洗剤のほうが幅広い汚れに対応できます。定期的に掃除することを考えると、外壁用洗剤を購入しておくのもひとつの選択肢といえます。

掃除の手順

道具の準備ができたら、下記の手順で外壁掃除を行います。

1.ホースで水を流し、汚れを落とす
2.スポンジorブラシと洗剤でやさしく洗う
3.洗剤をキレイに洗い流して完了

まずはホースで外壁の表面を水で洗い流し、大まかに汚れを落としましょう。こびりついた汚れはスポンジやブラシと洗剤を使用して、塗膜を剥がさないように注意しつつ洗います。最後は外壁に残った洗剤をホースでしっかりと洗い流して、自然乾燥させて完了です。

高所作業や重度の汚れは専門業者に相談するのもおすすめ

外壁の掃除は、建物の階数や汚れの範囲によっては、高所作業が必要です。危険な作業をともなう場合は無理に自力で行わず、プロへの相談がおすすめです。プロなら高所作業に慣れている上に、スポンジでは落としきれない重度の汚れにも対応してくれます。短時間で高所や広範囲をキレイにしてもらえるので、道具を用意する手間を考えると便利です。

外壁掃除に特化したプロである外壁洗浄ネオピカでは、専用の器具と洗浄剤を使い、汚れの状況に合わせて丁寧に掃除いたします。お見積もりの際は、詳細の費用を提示し、それ以上の追加費用をいただくこともありません。安くキレイに外壁を掃除したい方は、ぜひお問い合わせください。

まとめ

外壁の掃除は、汚れの種類に合わせた方法で対処することが大切です。また、高所や広範囲の作業が必要なため、道具もそろえる必要があります。

自力での作業が難しい高所や広範囲の外壁掃除なら、プロの業者に依頼することもひとつの選択肢です。プロなら自力で作業できない場所はもちろん、外壁の状態に適した方法(掃除よりも塗り替えが良い場合など)を提案してくれます。