外壁掃除は高圧洗浄機で可能?メリットとデメリット、注意点も解説

新築時はピカピカだった外壁も、年数が経つとだんだん汚れていきます。「高圧洗浄機で汚れを落としても良いだろうか」と悩む方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、高圧洗浄機で外壁を掃除するメリット・デメリットや注意点などについて解説します。


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高圧洗浄機で外壁を掃除するメリット

外壁の掃除はブラシやスポンジなどでもできるので、わざわざ高圧洗浄機を使う意味はあるのかと思う方もいるかもしれません。そこで、高圧洗浄機で外壁を掃除するメリットを紹介します。

掃除の負担が少ない

高圧洗浄機で外壁を掃除する大きなメリットが、掃除の負担を減らせることです。ブラシやスポンジだけでも外壁の掃除はできますが、面積が広く高さもあるのでかなりの時間と労力がかかります。

ホースで水をかけたりブラシやスポンジで軽くこすったりするだけでは取れない汚れもあり、手間がかかった割には思ったほどキレイにならないこともあります。

高圧洗浄機なら頑固な汚れも落ちやすく、効率的に外壁を掃除できます。

手が届かない箇所も掃除できる

ブラシやスポンジだと、手が届く範囲しか掃除ができません。脚立などを使っても屋根近くの高い場所まで掃除するのは難しく、危険をともないます。

高圧洗浄機の場合、製品にもよりますがノズルの噴射口から20~50cmくらいまでの範囲の掃除が可能です。さらに延長パイプなどのアタッチメントを取り付けられる製品もあり、ブラシやスポンジでは届かない場所まで掃除できます。

なお、アタッチメントの種類は高圧洗浄機によって違うため、購入前に延長用のアタッチメントがあるかどうかを調べておきましょう。

業者に依頼するよりコストが安い

業者に高圧洗浄による外壁の掃除を依頼した場合、数万~数十万円の費用がかかります。一方、家庭用の高圧洗浄機は3万~6万円ほどで購入可能です。

そのため、自分で高圧洗浄機を購入して掃除したほうが、業者に依頼するよりもコストが安く済む可能性があります。

ただし、業者に依頼した場合の費用は、掃除する面積や足場の有無などで大きく変動します。それほど面積がなく足場も不要なら、業者に依頼したほうが安く済むかもしれません。

また、専門知識やスキルをもつプロが掃除するのと自力で掃除するのでは、仕上がりが違います。見積もりを取ったり施工事例を確認したりした上で、業者に依頼するか自力で掃除するかを決定しましょう。

高圧洗浄機で外壁を掃除するデメリット

こすっても落ちない汚れが落とせるほどの高圧洗浄機ですが、その水圧がトラブルの原因になるケースもあります。作業を始める前に、高圧洗浄機で外壁を掃除するデメリットも把握しておきましょう。

外壁塗膜が剥がれる

先述の通り、高圧洗浄機はかなりの勢いで水が噴射されます。そのため外壁の汚れが落ちにくいからといって至近距離で水を噴射したり、長時間当て続けたり、水圧を高めたりすると外壁の塗膜が剥がれる場合があるのです。

塗膜が剥がれると汚れがはじかれなくなるため、これまでは放置していても落ちていた汚れが蓄積するようになります。さらにカビやコケも生えやすくなるため、かえって外壁が汚れやすくなる可能性があります。

素材を傷めてしまう

高圧洗浄機の水圧を上げすぎると、外壁の塗膜が剥がれるどころか外壁の素材まで傷む場合があります。

外壁の素材が欠けたりひび割れたりするだけでなく、もともと傷んでいた箇所の傷を広げて悪化させてしまうこともあるのです。外壁素材が欠けたりひび割れたりすると、外壁の劣化が早まります。

コーキングが破損する

外壁材の隙間には、劣化や雨水の浸入を防止するためにコーキングが施されています。コーキングにはアクリルやシリコン、ポリウレタンなどが使われており、水圧にあまり強くありません。

さらに、コーキングは雨や紫外線に晒されることで少しずつ劣化し、剥がれやすくなっていることがあります。そこに高圧洗浄機で勢いよく水を噴射すると、コーキングが破損する可能性があります。

通気口から水が浸入する

外壁は隙間なくきっちりと密閉されているように見えますが、実際には通気口や換気扇があったり外壁材の間に隙間があったりします。

こうした外壁の構造を理解しておらず、高圧洗浄機で通気口や隙間に水をかけると内部に水が浸入することがあるのです。建物内に水が侵入すると、内部の建材が腐ったりシロアリが発生したりするおそれがあります。

隣家に水が飛散する

高圧洗浄機は勢いよく水が噴射されるため、うまくコントロールしないと水が飛散します。隣家まで水が飛んでしまって外壁を汚したり、洗濯物にかかったりすればトラブルになるでしょう。

また、高圧洗浄機は使用時にエンジン音や水を噴出する音、水が壁に当たる音などがするため、騒音で苦情が来ることもあります。

下記の記事にてブラシやスポンジで外壁を掃除する方法も紹介していますので、ぜひこちらもご覧ください。

外壁の掃除はスポンジでも可能!汚れの原因を踏まえて綺麗にするポイントを紹介

外壁掃除はブラシでできる?ブラシの種類から掃除方法まで徹底解説

高圧洗浄機で外壁を掃除するときの注意点

高圧洗浄機で外壁を掃除するときは、トラブルを防ぐためにも下記の点に注意しましょう。

水圧の強さを調整する

高圧洗浄機の水圧が強すぎると、外壁の塗装や素材を傷める可能性があります。水圧は弱めにして使用しましょう。

外壁との適度な距離を保つ

高圧洗浄機の水圧は、ノズルからの距離が近いほど強くなります。外壁を破損させないためにも、20~30cmは離しておきましょう。

同じ場所を何度も掃除しない

汚れが気になるからといって高圧洗浄機で何度も同じところを掃除すると、外壁がダメージを受けやすくなります。1か所に長時間水を当て続けないようにしましょう。

高所作業は自分でしない

高い場所の掃除は高圧洗浄機のコントロールが難しく、思うように汚れを落とせない場合があります。高所に登って作業するのも危険なので、無理をせず専門業者に任せましょう。

年数が経過している場合は業者に依頼

新築や塗装から10年ほど経った外壁は、塗装や素材が劣化しています。劣化した外壁を高圧洗浄機で掃除するとより劣化が進む可能性もあるので、専門業者に相談しましょう。

高圧洗浄機の選び方

高圧洗浄機で外壁を掃除するデメリットや注意点を理解していれば、自力での掃除も可能です。ここでは、自力で外壁を掃除するときの高圧洗浄機の選び方を紹介します。

給水方法

高圧洗浄機の給水方法には、下記の3種類があります。

種類 特徴 メリット・デメリット
水道接続型 水道の蛇口と高圧洗浄機をホースでつないで給水する ・途中で水切れすることなく使える

・ホースがつながっているので持ち運びにくい

タンク式 本体に備え付けられたタンクに水を入れる ・ホースがないため持ち運びやすい

・途中で水が切れる場合がある

自吸式 バケツなどに溜めた水を給水ホースで汲み取る ・お風呂の残り湯も使える

・途中で水が切れる場合がある

自分の使い方にどの方法が合っているかを考えてみましょう。

電源

高圧洗浄機の電源には、下記の3種類があります。

種類 特徴 メリット・デメリット
交流電源式(コンセント) コンセントからの電気で稼働する ・長時間使える

・電源コードがつながっているので持ち運びにくい

バッテリー式 充電式バッテリーで稼働する ・電源コードがないので持ち運びやすい

・途中でバッテリー切れになる場合がある
・電源式より水圧が劣る

交流電源式が一般的ですが、移動の際に電源コードが邪魔になることがあります。持ち運びやすさを重視するなら、バッテリー式も検討してみましょう。

水流と水圧

高圧洗浄機の洗浄力は、水圧と水流の太さや形状で変わります。洗浄力が強すぎると外壁を傷めるおそれがあるため、水圧や水流を調節できるものを選びましょう。

メーカー

高圧洗浄機の人気メーカーは下記の3種類です。

・ケルヒャー
・リョービ
・アイリスオオヤマ

ケルヒャーはドイツのメーカーで、本体やアタッチメントの種類が豊富なのが魅力です。リョービは国内メーカーで、性能の高さに定評があります。

アイリスオーヤマも国内メーカーで、コストパフォーマンスを重視する人に人気です。

オプション

高圧洗浄機のアタッチメントやオプションもチェックしましょう。例えば外壁の掃除に使うなら、高所用の延長パイプや延長ランスなどのアクセサリーがあると便利です。

使用時の騒音が近隣の迷惑になる場合もあるので、静音モードありのものを選ぶのも良いでしょう。

また、アタッチメントやオプションが充実していれば、外壁の掃除以外にもいろいろな場所の掃除に活用しやすくなります。

まとめ

きちんとデメリットや注意点を把握しておけば、高圧洗浄機で外壁を掃除することも可能です。ただし、高所や年数が経過している住宅の外壁については、専門業者に依頼するようにしましょう。

外壁掃除なら、外壁洗浄ネオピカにお任せください。外壁掃除のプロが汚れの種類や場所によって最適な方法を提案いたします。コンクリート部分やウッドデッキなどは、必要に応じて高圧洗浄機を使用して磨き上げます。無料相談も受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。